関係性の感覚について:自己中心(エゴセントリック)座標&他者中心(アロセントリック)座標~ふとした瞬間思い出す、貴女との距離感~

twitterのタイムラインを眺めていると、目に飛び込んできた

自閉症の認知神経科学の研究者、井手先生の投稿

先生の投稿の内容によると

「自分中心(エゴセントリック)座標」と「他者中心(アロセントリック)座標」って考え方があり、物理的な空間認識の文脈で出てくる

アロセントリック座標は、物体Aと物体B、物体Cの距離の見積もり(自分との距離視点は無い)

エゴセントリック座標は、自分と物体A、自分と物体B、自分と物体Cの距離の見積もり

人間は両方を使い分けているそうだ

いわゆる定型発達とASD者はこの座標の使い方に差異があるらしい

で、人間関係の距離感の把握も、この視点が関係しているんじゃないか?

ASD者のメンタライジング苦手の背景では?との海外論文があるそう

(他にも査読論文があるかも知れないけど)1本の研究論文だけなので「可能性が示唆された」の参考程度と思いながら

ああ、私は「他者中心(アロセントリック)座標」が優位で

「自分中心(エゴセントリック)座標」あんまり使えてないんじゃないかな

過去の「見積もり間違いの距離感」を振り返って思った

自分が相手からどう見られているか、は感覚的なモノは乏しいと感じている

距離感なら、相手が私をどの程度信用・信頼しているかのプラスの見積もりも、結構苦手

そう思ってしまうのは、彼女の存在

何度も何度も思い出す、同年代のASD女性の友人

「もっと、何か声を掛けてあげれなかったかな」「もしかしたら、私が何か傷付ける事を言ったかもしれない」と後悔している

twitterでダイレクトメールを送ってきた

他の方とのやり取りでトラブルがあって、その相談

twitterの呟きが大丈夫そうだったので、相談の相手に選んだ…んだっけ(この辺の記憶は曖昧)

どうも超不安症で、返信がすぐに返ってこないと「自分が何か無礼を働いた」と思い込んで謝罪と理由説明を長文で送ってくる

嫌われるのを怖がっている様子だった

「ライフスタイルが違うから、返信の速度は気にし過ぎですよ」と返した

実際、彼女は私以上に言語能力が優れていて、哲学的な話が好きで、適当に返事が出来ず保留が多かった

深い問いが多くて考えて返信したいから保留している、とも伝えていた

だんだん「恐れ」が無くなっていったように映った

読書とコーヒーが好きで、いつかダニエル・キイス著「アルジャーノンに花束を」の感想で語ろう、と彼女から言っていた

(彼女はtwitterで自分の読んだ書籍名を列挙していて、かろうじて私が知っていて、でも読んでない本がそれだった)

思考回路が面白い人だと思っていたのでやり取りしていた

ある日突然、畏(かしこ)まった長文がダイレクトメールで来た

要旨は

・いわゆるガールズトークが出来ずに女性の友達が今まで出来なかった事

・貴女が初めての女性の友人(?)という事

・国家資格の試験を受けるので、集中したいのでtwitterを辞める事

・お世話になった、楽しかった

確か、そんな内容

彼女から連絡が途絶えて5年は経っていると思う(twitterのアカウントって削除したらDMもすぐ消える事を知らず、内容は記憶頼り)

鮮明に覚えているのが「初めての女性の友人(?)」という文字面

友人の言葉の後に「はてなマーク」付けてる所が彼女らしいと感じた

返信しようとしたら、既にアカウントを削除してたから「また連絡取ってよ」とさえ伝える事が出来なかった

私から来る返事を読むのが恐かったんだろう

それも、彼女らしいと感じた

やり取りしてる中で「言語と文化の関係」とか、深みにはまると延々と続くジャンルが好きだったから

こりゃ、いわゆる「お気持ち論」「共感優位」の…いわゆる典型的な女性の友人は居ないだろう、とは感じていた

(ガールズトークが出来ない、という文字が、特に違和感無く私は受け入れられた)

こんな感じで「他者が他者から、どう見られているだろうか」の推測は自動的にやっている気がする

彼女は「情動・感情のやり取りが相当苦手なんだな」程度にしか認識していなくて、私に取って取るに足らない彼女の特徴は気になっていなかった

連絡が来るのだから「嫌われている訳では無いだろう」程度しか思っていなくて

彼女が「初めての女性の友人」と認識しているとは露と知らず

記憶の中では最初で最後の、彼女の感情の発露だった

色々後悔が凄くて記憶が生々しい

言い逃げされた気がしている

拝啓

twitterアカウント:@moonright 

ユーザーネーム:黒猫 さん

「アルジャーノンに花束を」の感想を語ろう、という約束、まだ叶えていませんね

まだ読めていません。表題の文字を見る度に貴女を思い出して読もうとする手が止まります

あらすじは知っています、ちょっと色々考えてしまって虚脱感が起こりそうな内容

でも、本の内容よりも、貴女の事の記憶でページがめくれない

初めての女性の友人と認識した相手との連絡を断ち切るくらいには、コミュニケーションに難があると思います

鍛える必要があるレベル

付き合うよ

友人でしょ?私も距離感はどうも掴みにくいからさ、一緒にレベルアップしようよ(笑)

また逢いたいです

参考資料

”枠をとらえ”、”枠に収める”ことの個人差と不器用さ|Masakazu Ide | note

”枠をとらえ”、”枠に収める”ことの個人差と不器用さ|Masakazu Ide
この記事を書くきっかけとなったのは@pekarinhika さんのツイートに関心を惹きつけられたからでした。 この記事を読み、私たちが報告した研究結果(Umesawa et al., 2020) との関係を思い出さざるを得ませんでした。 この論文では、参加者は下図のような実験...

Egocentrism, allocentrism, and Asperger syndrome

ScienceDirect

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