自分の感情が自分でわからない当事者の仲間へ~アレキシサイミア(失感情症)気質な私がきっと「失恋」と呼ばれる状況の感覚を具体例に、言葉にして表現してみる:「感情がわからない」で困る事と対処法も併せて~

こんにちは、ゆらりです

自分の感情を自覚する事と、身体の不調って密接に関係しているんですが

密接に関係している事それ自体があんまり知られていないようなので

私のように「感情が良くわからない」って人が楽になって欲しいな、という事で、自分の体験も併せてこの記事を書いています

読んで頂いた方がちょっとでも楽になって頂けたら幸いです

私がきっと一生わからない「感情はその場で自覚が出来る」

直接的に聞いた覚えはないんですが、私の聞いた大半の方々の中では「その瞬間に感情わかってる」ぽいです

ですが、特にASD傾向がある友人なんかと「発達あるある」を喋っていると

「学生時代、からかわれて2~3時間後に涙が突然溢れ出した。その時になって初めて「悲しい」ってわかった」などの話を聞きます

「感情が遅れてやってくる」

「後からわかる」

「身体と知覚神経の連絡が上手くいってない気がする」

「嬉しいと楽しいの区別がついてない」

こんな話は時々聞きます

感情がわからないままだと起きる困り事:自分のしんどさに気付かない

「感情を自覚出来ない」と

「ストレスがかかっている事がわからなくて、具合が悪化している事に気付かず倒れる」

これが頻繁に起こります

人間って、身体の状態を自覚して、その身体の状態を「何らかの形で表現」して「気持ちを自覚」するようなのですが

そもそも「身体の状態の自覚が乏しい」と「気持ちが自覚」出来ません

「心身症」と呼ばれる類の病気や「うつ」にも関わりがあるそうです

実況:感情が良くわからなかった、いわゆる失恋してる状況

先日、ほんのり「良いなぁ」と想っていた人から直々に「こんな重要な事、言うタイミングを逃し続けてたんだけど、交際相手が1年前から居て、同棲している」と言われました

コロナ前の2~3年間までは月1回程度会っていた方でした

私は恋人欲しく無い、結婚したくない…までは思っていないのですが

積極的に恋人欲しい願望や結婚願望を持っていないので、その為に行動する気は全く無い、という感じです(少なくとも、この記事を書いてる現在まで)

聞いた瞬間、ショックを受けました。積極的な人では無かったと思っていたので

向こうは「言わなくても良いんだけど、やっと話せた、喉の小骨が取れてスッキリした!」という風に

相手からカサンドラ症候群の事を告げられて何回も別れの危機があった事や

既に同棲していて、結婚どうしようって考えている事

3時間ほど、人生に関わる、相談なのか世間話なのかを、軽やかに話して終了しました

展開が速すぎて自分の感情が追いついていない感じだけがありました

終わった後、エネルギーが切れて、ドッと疲れが押し寄せてきました

3時間喋ったからなのか、ショックだったからなのか、喋り終わった瞬間はわかりませんでした

振り返り:失恋と呼ばれる状況の感情って?

結論を先に言うと、世間一般的に「失恋した」という表現の状態では無いっぽいです

「恋」とは何か、「失恋した時の状態」とか、関連のある言葉をネットで調べて読んでみました

どうも、違うっぽい…こんなに真剣に悩んでないな

思い返すと、私が感じたのは、多分「失恋」で良く言われる「落胆」のショックじゃなくて、純粋な「衝撃」のショックでした

で、失恋をした時に相手に持つ感情が「恨み」「執着心」あたりらしいですが、多分無い

自分に持つ感情が「後悔」「自尊感情の欠乏」あたりらしいですが、それも多分無い

喋り終わる前に「また食事でも行こう」と次はリアルで会う約束をしたくらいなんですが

今の気持ちは「また、込み入った人生相談になるのかな、まあ、彼の助けになれば幸い」という感じです

どうやら3時間喋って純粋に疲れたみたいです(疲れた時の、薬の効果が切れた時の副作用:虚脱感が出たし)

こうやって、後から振り返らないと「その時の気持ちがわからない」んですよね…「内省する」というやつです

アレキシサイミア(失感情症)な私自体は問題無い、どうするかが大切です

さっきから言ってる「アレキシサイミア」ってなんぞや?なのですけど

シフネオスという医師が提唱した性格特性です

「感情が無い」のではなく「自分の感情が自分でわかりにくい」体質です

以下の特徴がある、と研究者の間で纏められました

1.自分の感情がどのようなものであるか言葉で表したり、情動が喚起されたことによってもたらされる感情と身体の感覚とを区別したりすることが困難である。

2.感情を他人に言葉で示すことが困難である。

3.貧弱な空想力から証明されるように、想像力が制限されている。

4.(自己の内面よりも)刺激に結びついた外的な事実へ関心が向かう認知スタイル。

「感情を認知することの障害」と表現されたりもしています(参考資料より)

重要な事ですが「性格特性」と表現されていようが「障害」と表現されていようが、そこはさしたる問題ではなくて

そして、上記の特徴に全部当てはまっているとか、いないとかが問題ではなくて

「生きていく上で支障がないように折り合いをつける」という事がよっぽど大事です

このアレキシサイミア傾向な人で困る事ですが「ストレスが自覚しにくい」に繋がります

「ストレス」ってあらゆる不調の原因です

アレキシサイミア(失感情症)の困り事の対処法:言語化

今回、失恋のショックって大きくて放置してると支障が出る、と聞いていたので言葉にしました

もし、この出来事が私にとっての多大なショックだったら、ストレスが相当かかっている状態を気付いていない事になって

原因不明の胃の痛みとか食欲不振などに悩む羽目になるでしょう(←実際の原因はその出来事だったりする)

言葉にして「気持ちを自覚する」は有効と思います

アレキシサイミア(失感情症)の困り事の対処法:ストレスかかった時の自分の状態を知っておく

私の場合なのですが、「甘いモノが食べたい」「髪の毛を抜きたい」が経験上、ストレスがかかった状態になると欲求として起こります

なんかわからないけど、いつもは「したい」と思わないのに「したい」と思ったらストレスがかかっているサインと感じています

(私はこのレベルまでくると爆発寸前で、これを無視して薬の副作用が強烈に出た体験があるから反省してます

ちなみに、呼吸困難・動悸・上半身の筋肉痛・吐き気・頭痛で夜中に起きて、次にいつ寝る事が出来て、起きたか覚えていませんでした)

そういった「自分のサイン」を知っておくと、最近ストレスがかかっている状況なんだな、と認識出来ますし

「なにがストレスなんだろう?」と原因を探るきっかけにもなります

記事がお役に立てたら嬉しい限りです

ではまた

【参考資料】

失感情症(アレキシサイミア)
失感情症(アレキシサイミア)はシフネオスが提唱した性格特性です。自分の感情(情動)への気づきや、その感情の言語化の障害、また内省の乏しさといった点に特徴があると言われています。心身症の発症の仕組みの説明に用いられる概念ですが、近年は衝動性や共感能力の欠如など、ストレス対処や対人関係を巡る問題との関連が研究されています。
https://www.shinjuku-stress.com/column/psychosomatic/alexithymia/

失恋とは

https://ring-labo.biz/about-shitsuren

コメント