2022.10.2 開催 第1回 フェスタマイノリティ イベントレポート 特に「当事者イベント」ってどんな感じ?と気になっている方へ:発達当事者さんのパフォーマンス&トーク、支援者さんのブース出展…私なりの参加の意義も書いてみました

こんにちは、ゆらりです

今回の記事はイベント参加レポートです

時々、発達当事者が企画・運営して、どこかの会場を貸しきって開催されているイベント、何やってるのかな?と興味を持っている(特に当事者の)方を想定して書いています

あくまで、今回開催された「フェスタマイノリティ」の一例ですが

記事がお役に立てますように

※連絡先やアカウントを記載されたくない、という方は遠慮無くサイト運営者に連絡ください

イベント参加を決めた時

私がこのイベントの存在を知ったのは、この開催の前日でした

twitterで宣伝している誰かの投稿を発見して、チラシの「精神状態の数値化診断」の文字と、クラシックピアニスト:西濱優衣香さん、長谷川たくやさんの名前に興味が出ました

「精神状態の数値化診断」は純粋に、こんなの数値化出来るの?じゃあ、どうやって?という興味から

西濱優衣香さんは、下記のリンク先の記事で存じていたから

あ、御自身の体験から、困り感がある人のピアノ教室(音楽教室)を本当に作って運営している方だ!

と、彼女の名前を見て、記事を読んだ時の彼女の決意がこもった言葉の数々を思い出しました

バリアフリーチャレンジ:西濱優衣香 (@pianoruru18)

投稿者: 西濱優衣香 | バリアフリーチャレンジ!
西濱優衣香 の記事 バリアフリーチャレンジ!

長谷川たくやさんはtwitterをフォローしていて存じていました、自転車で日本全国の当事者に会う旅をしていた方(@ASD_tweetroom)

ああ、お話するんだ!

なんか、興味ある催し物やってるし、ネット上でしか存じてない人がリアルで見れるんだ、明日は何も予定無いし、無料だし、行ってみよ~

…という軽いノリで参加を決めました

問い合わせ先:(金輝 発達障害アートカフェバー)@kinkihattatu

イベント参加レポート

13:00開始のイベントに、13:05ぐらいに会場に入りました

入場すると、力強さと綺麗さが同居した歌声が聞こえてきました

…さて、私の聴覚過敏が仇になっている…身体の芯に響く彼女の歌声

私の身体特性だから仕方無いな~と、常々心に浮かぶ事を、今回も思いながら、ノイズキャンセリングイヤホンを装着して

チラシで「精神状態の数値化診断をやってみたい」と思っていた「ブレスコーポレーション」という企業さんのブースに向かいました(@BlessCorp_)

先にやっている方が居たので、同じブースの「脳波計を用いた瞑想トレーニング(意識の集中度合いを可視化)」をやってみました

…えっとですね、結論を先に言うと、これは状況(環境)が悪かったです

ノイズキャンセリングイヤホンを外さなきゃ支障が出るらしく、外したら余計に歌声に意識を取られたので

集中出来たのか、意識が拡散しっぱなしだったのか、何だか実感が無いまま終わってしまいました

このトレーニングは「意識が集中している時はこんな状態」を可視化して、その状態をトレーニングで繰り返し維持する事によって

パニックや不安になった時に、このトレーニング時の感覚を思い出して、その困る精神状態を緩和する補助にする事が目的だそうです

「精神状態の数値化診断」は、本当に人気&一人ひとりに解説をしているようで、まだ待つ状態だったので、予約を入れて(予約を入れられる事を知らなかった)別のブースを見に行きました

アクセサリー&ギャラリーを展示しているブースへ行きました (@irokirari)

アクセサリーは無料配布らしい…クオリティが商品レベルで売り物かと思ってしまいました(私の勘違い、妥当ですよね?)

寄付はして良かったので、寄付をして2つ貰いました

予約の順番が回ってきた「精神状態の数値化診断」を受けてみました

1分間、椅子に座り、目の前のカメラをボンヤリ見て脳波を測定する、といったモノでした

測定結果を見て、2名のスタッフさんがコメントをくださりました

データを見ての数値の解釈が違っていて、興味深かったです

1人目のスタッフさんは、

私の「攻撃性」項目が標準範囲内ギリギリの高い数値で、「ストレス」項目が標準範囲内よりも低い数値だったので

何らかの不満が溜まっているけど、薬でストレスを抑えているんじゃないかな?という見解でした

※「攻撃性」:他者に身体的・精神的な危害を加えようとする状態

 「ストレス」:重圧や苦悩の感情

また、感情傾向が外向性「58.9%」で情緒安定性が「30.6%」という事で、社交的…普通の人に見られてしんどい時もあるんじゃないか、という事と、情緒不安定傾向があります、と言われました

2人目のスタッフさんは「外向性があって良いですね」というコメントと

感情分布チャートという項目のばらつきがあったようで「普段はポジティブだけど、何かあった時に物事をネガティブに捉えがちみたいです。良かったらVR(ヴァーチャルリアリティ)の認知行動療法の体験いかがですか?」という事を提案してくださりました

私の気持ちの中で

まあ、情緒不安定でネガティブ傾向なのは自覚はあるのだけど…

このネガティブ傾向のおかげで、締め切りギリギリまで先延ばしをしてしまうけど、締め切りを破ってしまうまでには至ってないからなぁ…

これは「改善点」「矯正すべき私」なのかしら…

と、フワッとした想いが浮かびました

知能検査にて、短期記憶(ワーキングメモリ)のIQ68の自身の数値(平均的な12歳程度、軽度知的障害の水準らしい)を見て、絶望して

不安になり、担当した臨床心理士さんに数値の事を聞くと「そんな話を今しているんじゃない」と質問を却下され

帰宅後、取り乱して泣いてしまい

SNSで他の当事者の方から「それで今まで生きてきたんでしょ!数値化されただけじゃないか!しっかり!」と言われ、なんとか気持ちを立て直した事を過去を思い出して

こうゆう診断や検査は「現状把握の手段」であって「数値を標準範囲内にいれる事」が「目的」じゃないから「どうしたいか?」は私が決めるのよね!

と、ネガティブ気味になった気持ちに片を付けて、ブースを後にしました

支援者さんの解釈の違いに面白さを感じ、道具は手段、使い方!を再認識しました

興味深い体験、ありがとうございました!

リンク:ブレスコーポレーション株式会社

西濱さんのピアノ演奏、2人目のスタッフさんと話をしている間に終わってしまいました…しっかり聞くのは、またの機会に取っておきます

次に目が惹かれたのが、机の上に絵が置いてあるブース。机の前に男性が一人座っていました

「自分の中の心を描いたんだな~」というような絵でした。私は全く絵が頭に浮かばないので興味が湧きました

絵には、それぞれ、その説明のような言葉が添えられてありました

作者はよきさん(@YOKi_i_ix_x_o_o)

先に絵が浮かんで、その後に言葉が浮かんでくるそうでした

葛藤、モヤモヤの心の状態を描いている絵が中心で

私は「こんな時あるよね」と言った感想を持ちながら絵を眺めて、付随された言葉を読んでいました

一番印象に残っているのが、絵では無く、言葉も付いていない「作品」でした

テレビに接続して遊ぶタイプのゲームコントローラーが、セロハンテープでぐるぐる巻きにされていて、操作が不可能になっています。そのコードはしばらく自由に延び、半分程度は全て茶封筒の中に入っていて、封がしっかりされ、茶封筒には壊れたハートが描かれていました

言語化していない、彼のその時の気持ちや感覚を表現していて

「言葉だけが伝える手段じゃないよ」と、作品を通して教えてくれている気がして

個人的に気に入りました

言葉で説明出来る人が、口が達者な人が、この世界で有利になっているけど

本来、みんな違って、みんな良いんですよね

お話してくれてありがとうございました!また、逢う機会があれば!

頭痛に耐えれず、一旦会場を退出して、軽く治まった後に、もう一度入場すると

はせやんさん「ご清聴、ありがとうございました~」

あ~!!!長谷川たくや(はせやん)さんのスピーチ、終わっちゃった!!!(泣)

タイムスケジュールが無かったので意識してなかった…

主催の方に、事前に大まかな時間を聞いておけば良かったな、と後悔しました。後悔先に立たず…

もう一度入場した理由はタロット占いやってみたいな~と思ったからでした…が、並び過ぎていて惜しくも断念しました(@Clavis_lux9)

この記事に書ききれていませんが、頭痛がする度に退出して、治まったら入場して、を繰り返していました(恐らく聴覚過敏が原因)

その入退出の間隔が自分でも短くなっているのを自分で感じて「体力の限界がきてるかな」と思い、会場を後にしました

当事者イベントに参加する価値:全く違うタイプの人に逢える確率が高い

今回の私の場合、よきさんかな、と思います

わかりやすく、私と世界の認識の仕方が違う方でした

私は、画像の認識、処理は不得手という自覚があって「絵を描くイベント」など、自分が不利そうなイベントには、積極的には参加しません

苦手な所にわざわざ一人で飛び込む勇気は多くの方が持っていないと思います

と、なると、私もですが自分の視野が狭くなります

本当は、一人一人が違うので、私が好きな読書会などに参加しても「違う」んですが、似てるタイプの人が集まりがちです

ずっと似たモノ同士の人と過ごしている時間が長くなってくると「別タイプ」の人と逢った時に慌てがちになります

酷いと、相手を異物認識してアレルギー反応を起こしちゃうんですよね。排他的になってしまう、というか

人間は「こうだ」というような「枠」が自分の中に作られていってしまって、その「枠」にはまらない人と対面した時に過剰反応してしまう

初対面で逢った人を「異物認識してアレルギー反応を起こす」のは、自分にとっても初対面の相手にとってもデメリットでしょう

こんな反応をしない為にも「一人ひとり違うな~」という感覚は大切と思います

「一人ひとり違うな~」を改めて体感して、感覚を身体に意識させれるかも知れない時間、のが当事者イベントと思っています

まあ、わざわざ「違うタイプの人と逢うんだ!」と意気込んで参加しなくても良いので、こういった場所は「逢えたら喋ろう」ぐらいの軽い気持ちで参加しても良いんじゃないかな、と感じます

当事者イベントに参加する価値:興味がある支援者さんに幾分か気軽に会える

「悩みはあるけど、お金を払って真剣にカウンセリングを受けてみる…までの悩みじゃない」や「就職の事について、なんとなく意識はしてるけど、本格的に支援業者の方に相談するほどじゃないかも」のような

興味レベルだから、意識はあるけど時間とお金を割いて行動までしていない、興味本位で支援者さんと関わるのもな~…って方は結構居ると思います

今回、就労移行支援業者さんや、カウンセラーさんのブース出展もありました

「興味レベル」でも、こういったイベントなら、幾分か気軽に支援者さんと喋れると思います

こういったイベントで「お試し体験」「ちょっと相談」しても良いと感じます

以下に分かる範囲で、参加された会社さん、個人の方のアクセス先を貼っておきます(漏れてたらすみません…順不同)

働くチカラPROJECT(@hatarakuchikara

HPリンク:https://en-c.jp/service/student.html

どんぐりの会ー就労移行支援ー(@rework_donguri)

HPリンク:https://donguri-work.jp/

就労移行支援事業所ミライエ(@miraiecuoread)

HPリンク:https://miraie-cuoread.jp/

高木学さん(自立センター江坂(起業家支援センター)代表)(@gakutsl)

HPリンク:https://esaka-esc.jp/

銀河さん(@galaxy_career)著作:「こだわりさん」が強みを活かして働けるようになる本

yuさん:「あなたがあなたらしく生きるマインド塾」主催

HPリンク:https://ameblo.jp/mindjuku88/

たなかモンジュさん:心理カウンセラー,音叉セラピスト(@monjutanaka)

HPリンク:https://ameblo.jp/kokotsuka-monju

読んで頂いた方の「ちょっと行ってみようかな~」の一助となりますように

ではまた

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