遅ればせながら、あけましておめでとうございます。ゆらりです。
人の1年間の振り返りを読んで誰が得するんだ、と思わないでもないのですが、アップしようと思ったのは以下の理由です。
1、昨年は発達の集まり以外で当事者とカミングアウトした初めての年でした。
接し方に戸惑ってる感じだけど序々に打ち解けてくれた方、良い意味で全然気にしない方、実は当事者です!と言ってくれた方…明らかに嫌な顔をする方が居らず、当事者と知られるのを怯えている方が何か感じてくれたら良いな、と思った次第です(カミングアウトは不利になりそうな場は避けてくださいね、責任は負えません(汗))
2、何もしていない、何をしたか覚えていない1年間を手帳やメモで振り返る事によって、意外と色々自分が活動し、何かを得ていた事がわかります(何せ記憶力が無いもので…(笑))。
読んで貰った方が自分も振り返りしてみよう、と思ってくれたら嬉しいと考えました
3、誰かが読むかも、と思ったら気合を入れて自分で振り返る(つまりは自分の為にもなる)
と、言う3つの理由で、スケジュール帳、走り書きのメモを引っ張り出してキッチリ振り返ります。
キッチリと言っても長くなり過ぎると思うので発達のイベント以外を割愛したり、発達関連でも割愛しますが。
読んでくれた方の何かの刺激になれれば幸いです。
※後半なのですが、色々忙しくなって書かない事に決めました。
書かない理由ですが、かなり時間が経って振り返りが困難になっていて、その振り返りに意味を感じられなくなった事。書く事自体に執着して、別の大事な事を失念するんだったら、無理に振り返りの記事を書かない方が良いかな、と思った次第です。
2020年の振り返りは1ヶ月毎に書き溜めているので、再稿して挙げるかも知れません。
1月~グレーゾーンとは一体誰?を考えていた~
関東地方から実家に帰ってきた比較的症状(特性?)が軽い方が「発達グレーゾーンの会」を開くとの事で参加させて頂いてます。
その会では下記のような想いが話されたり、話題が上りました。
- 診断を受けた後では少しのミスもADHDが原因かな、コミニュケーションが上手くいかないとASDが原因かな、と考えてしまう。
- 対策を立ててそれなりに生活していると「症状」なのか「性格」なのか、と葛藤する。
- 感覚過敏も診断を受けてから過敏になった気がする。
- 診断を受けてから失敗の原因を発達障害の症状と捉えがち。
- コミュニケーションに関して(仕事、苦手な人の対処法)
- ADHDとASDの診断基準について。ADHDの診断は行動面だからわかりやすいけど、ASDは会話面の診断、相手によっては話せる。ASDの診断基準が曖昧でわからない
- ただ、本当に80~90%ぐらいの人と会話が出来ない人もいるみたい
- 医師によっても診断基準が違うし、ASDが入っていても本人が会話面でそれほど困ってなさそうなら、診断名(ASD)を付けない医師もいる
- グレーゾーンの定義とは。知能検査の数値結果、生活に支障が出てるか否か、本人の主観?
診断を受けたら受けたで葛藤するし、グレーゾーンも所在が無い辛さのような気持ちがあるし、一人ひとりが自分なりの納得出来る答えを探しているのかな、と感じました。
2月~サイトを運営しよう、と具体的に表明していた~
この月は食事会を合わせて発達関係のイベントに4回参加しています。
スケジュール帳だけを見返しても具体的内容が思い出せないですね。
走り書きのメモを見返して「そういえば」と記憶を辿っています。
初旬のイベントで、完全に忘れていたのですが「サイトを作って情報発信したい」と宣言をしていました。気合を入れていたんですね。
中旬のイベントでは「自己肯定感」をどうやって高めるか?が話題の中心になりました。参加者の方から下記の提案が投げられました。
- 基準を下げる(完璧主義をやめる)
- 嬉しかった事・褒められた事を記録する(片っ端から忘れるから)
- 認識(物事の見方)を変える
- 人と比べる事をやめる
- 得意(好き)な事をする
- 実際の成功体験を積む
実際の成功体験はミスをしやすいから難しい…という意見がありました。
その意見を受けて、自己分析をして「自分流の勝てる戦略」を見付けたら、物事の成功確率があがる、と御自身の体験談を語って頂いていました。
また、「仕事中、声が小さくなってる」のを改善したい、と私が相談を持ちかけていました(気付けなくて悩んでいます)。
- マルチタスクをしながら声を出さない(同時進行している作業に気を取られて、自然と声が小さくなる)
- 相手の方を見て話す(別の方向に声を出しても相手に届かない)
- 相手が聞こえているかどうかを意識する(セルフモニタリング機能が弱く、声の調整が自然と出来ないから意識を集中させる)
結論は「シングルタスクで意識を集中させましょう、出来ない事(マルチタスク)はやめましょう」でした。
的確なアドバイスが頂けて参考になりました。
下旬はABD(アクティブ・ブック・ダイアローグ)読書会に参加しています。
「ソーシャル・マジョリティ研究」という本が題材でした。この本はASDの大学教授の編者が「少数派から多数派を見た世界はどうなっているのか」の研究論文を一般向けに纏め直したものです。
1人でじっくり読んで理解した上で対話した方が良さそう、と思うぐらい内容が深く、対話では話題があちらこちらに飛びました。
その読書会の午後は関西では結構有名な当事者会の食事会に参加しました。
私より年上の方々が多くて、子供の養育の話や、やっぱりここでも仕事の話で盛り上がりました。お話をしていて、年代によって困り事が違うと感じました。
3月~支援者さん向けセミナーで「当事者です」と自己紹介~
この月も4つ、「SDGsのゲームのイベント」「塾経営している当事者さんの講演会」「当事者会」「支援者さん向けのセミナー」に参加しています。
支援者さん向けのセミナーは一部ワークショップ形式で自己紹介の場面がありました。職場から離れた場所のセミナーであるという事もあって「当事者です」と言ってみました。
これがアウェイでの初のカミングアウトでした。印象に残っています。
SDGsのイベントは告知文を見て楽しそうと思い、また友人の誘いでもあったので参加しました。
大きな目標であればあるほど助け合いが必要、と体感出来るゲームでした。
誰でも参加可能のイベントでしたが、参加者さんの半分ぐらいが当事者、または別の診断名を持っている方みたいでした(懇親会の時にわかりました)。
中旬に、ツイートを拝見していて「深い事を言う人」と感じていた方の当事者会に参加してきました。
「失敗談を笑いながら話すような感じ」「遠くから来た人は申し訳無いので優遇する」「初参加の方は優遇して、回数が多くなるにつれて扱いが雑になる」がモットーの明るい雰囲気の会でした。
現在はムゲーテというバーに出入りしているみたいです。
当事者会の午後に参加した講演会のテーマは「発達障害の現状と必要な配慮をライフステージごとに見る~専門家としてのASD当事者の立場から~」でした。
臨床心理士として働いていた経験がおありの、現在は塾を経営している方が講師でした。
当事者で支援者、特別支援学校の先生、当事者の親御さん、友人がADHDの方、本当に様々な立場の方が公聴者でした。
質問時間では、友人がADHDという方が「起業する…と言っているが準備不足で勢いだけで実行して、失敗する気がする。これはADHDの症状なのか、友人の性格なのか分からないけど、どう言って指摘したら良いか」という質問がありました。
講師の方は「本人は症状か性格か意識してないと思います。ADHDだから、と意識しないで、目の前の友人だからと思って、指摘をしてあげてください。」と返答していました。
この質問で「やっぱり【絶対に関わりたくないとは思わないが、どう接すれば良いかわからない場面】ってあるよなあ」と当事者として思いました。
他にも質問がありました。立場が違う人では質問の内容が全く違っていて、当事者も個別の困り事を抱えているけれど、関わる人も1つ1つ違う困り事を抱えているのだ、と感じました。
支援者さん向けのセミナー(主催:キャリアコンサルタントの団体)は、就労支援で発達障害の方に関わっていた専門家の方が、発達障害の概要について講演をする、という趣旨でした。
キャリアコンサルタント(キャリアカウンセラー)さんは「カウンセリングを通して本人の適性・性格を見極め、主に仕事の相談に応じる」といった事をしている方々です。
発達障害を持っている方々だけを相手にしている訳ではないですが、最近は当事者が増えているので、セミナーがあちらこちらで開催されています。その1つに参加してきました。
私は他の当事者の方に誘われて「支援者の方が何を考えているか知れるかな」と思い参加しました。まさか、自己紹介の時間があるとは思っていませんでしたが(笑)
「当事者です」と言うとビックリされました。「参加理由が分からない(支援者の方の考えが知りたいと自己紹介の時に言いましたが)」「そこそこ元気でイメージが違う(相談に来る当事者は失業していたり、2次障害でボロボロの人が多い)」と言った理由で驚いたんだと思います。
グループワークでは、私は発達の症状に関しての事と、相談者ってアドバイスを受けてどう感じているのか、という質問を受けました。
違う立場の人に本音を聞ける機会って全く無いのが感じ取れました。
支援者さんは接し方の模索中といった感じでした。診断名が一緒なのに、1人1人個別に違う、って支援者の方もそりゃ戸惑うよね、と思いながら講演を聞いていました。
それと同時に、歩みよろうとしてくれている事自体に嬉しさを感じた1日でした。
4月~サイト開設の準備をしてた(メモを見返してわかった)~
4月は2つイベントに参加していました。
最初の発達関連のイベントは、スケジュール帳にはイベント名と開催時刻と場所を書いてあるんですが、具体的な内容を本当に覚えていなくて、メモを漁って思い出しました。
結構な頻度で参加している発達関連のイベントだから、【いつ】かを覚えていないんですよね(という事にしておきます)
この時のイベントでは、サイトを開設するにあたって、トップページのデザインやカテゴリ分け、どんな記事が当事者さんの役に立つか、の相談を持ちかけていました。
下旬にはADHDの就労に特化した団体さんの自助会に参加しました。自身の困り事を発表して、その困り事の見方を変えて「強み」として見る「リフレーミング」という手法を使って当事者同士で話し合いをしました。
どう頑張っても強みにはならない困り事は、対策を立てて問題無いなら、それで良し、という答えになっていた気がします。
5月~発達障害の概念が広すぎる、と感じたセミナー~
発達に関するイベントにこの月は4つ参加し、支援者さんと御会いしました。
1つのイベント(月1回の開催をしていて殆ど行っている対話の場)のメモが無くて、本当に覚えていません。でも私の経験になっているはずです。きっと。
初旬にセミナーで御会いしたキャリアカウンセラーさんと、もう一度御会いしました。
御自身が体験した相談ケースの対応の仕方で、別な方法があったのではないか、意見を聞きたい、という事と、ざっくばらんに話をしたい、という事でした。
※相談ケースでは、もちろん個人名等聞いていませんし、おっしゃってません。守秘義務があるので。
お話していて、私は自己効力感(物事を成功させる事が出来るという、自分に対しての自信)が高い、と感じたそうです。
別れ間際に「当事者を招いてのセミナー」を開催したい、という事で、また話し合いの機会の約束をしました。
中旬には金輝で開催された「恋愛トーク会」に顔を出しました。
当事者会では、切羽詰まった話で時間が終わってしまう事も多いので、別な話をしてみたいと思い参加しました。
「恋愛に求めているモノは何ですか?」というテーマから始まりました。出た意見は下記の通り
- 楽しみ
- 刺激
- 一緒に居て安心出来る事(自分と気が合う人、自然体で居られる人)
- 理解者を増やす
- お金
- パートナーになる為のお試し期間が恋愛
- 幸せ…恋愛自体は面倒くさいけど、幸せそうな人を見るとしたい気もする
「恋人にするなら定型?当事者?」というテーマでも盛り上がりました。
定型の方が良いという理由は「心が広い」「頼れる」でした。
当事者が良いという理由は「定型の方だと与えられるばかりで自分の肩身が狭く感じそう」「理解や共感を得られそう」でした。
また、主催の方は男性だったのですが「モテる男の条件は何だと思いますか?」と参加者の女性達に意見を聞いていました。参加者の男性達も聞きたい様子でした。
聞き上手・話上手な人、という意見が女性全体として挙がり、その「上手」の感じ方は女性に依るから「結局どうすれば良いんだ」という男性陣の嘆きの声でイベントは終わりました。
女性の中でも「話に共感して欲しい」と「無理な共感を示す事は嘘を付いている、という事だから、それは逆に誠実さに欠ける。そもそも共感をそんなに男性に求めない」という二極化した意見が出て、男性陣は混乱をしている様子でした。
女性個人のタイプもありますが、ADHD傾向が強い方とASD傾向が強い方でも意見が分かれそう、と聞いていて思いました。
恋愛トークイベントの翌日に、キャリアカウンセラーさん向けの勉強会に参加しました。講師は当事者でありキャリアカウンセラーの方でした。
参加者の方は、資格は持っているがカウンセラーとしては仕事をしていない方や本業にしている方が居ました。
ここでも私は当事者と自己紹介をしました。思いがけない事に、もう一人、当事者の方がいました。当事者以外の方は、あまりビックリされた様子は無かったです。
セミナーは「そもそも発達障害とは」の話になりました。自己紹介をしていく中で、一人一人の中の発達障害のイメージがバラバラ過ぎたからです。
理解して環境調整をすれば問題無い、と思っている中間管理職の方から、そもそものイメージ自体が曖昧な方が居ました。
それぞれが考える発達障害についての意見を出し合って終了になりました。時間が全く足りませんでした。
自己紹介をしたきり、発言出来ていない方も居たので、御自身のセミナーに参加した目的は果たされたのかな、と少し考えました。
休日に、自分の時間と金銭を使ってセミナーに参加されている意欲のある支援者の方々でも、このように理解の差と印象の差があるのなら、当事者が自分の説明をする時にどう言ったら良いのか、改めて考えてしまいました。
下旬には京都で有名な発達の対話の場に参加しました。
この場の最大の特徴が「グラフィックレコード」という記録法です。2人の対話を聞きながらスタッフのどなたかが絵を使って記録していき、後から見返して参加者が対話の話題にする、という事をしました。
他にも参加者が話したい内容を紙に書いて御互いに見せ合い、内容が似た方同士で話し合う、という事もしました。支援者の方も居て、凄く充実した時間を過ごせました。
6月~体調を優先しておとなしくしていた月~
イベントには2つ参加して、支援者さんとのセミナーの打ち合わせをした月でした。
私は雨の日、台風の日になると大抵調子が悪くなるので(最近は「関係が無くなって来た」と職場の方に言われますが…)梅雨の時期はいつにも増して「休む事を意識」しています。
イベント後の懇親会もこの月は欠席してました。休んでも体調不良になるので、ADHD/ASDを強く意識してしまう時期でもあります。
初旬に定期的に参加している発達のイベントに参加していました。【発達障害から生じた二次障害の乗り越え方】と【どんな人が定型発達か?】がメインテーマで話し合われました。
【発達障害から生じた二次障害の乗り越え方】は下記の意見が出ました
- 対策を立てて出来る事を増やす
- 出来た事ばっかり見る(褒める)
- 悪く考えたらリフレーミング(物事の捉え方を変えてみる)
- 都合良く脳機能のせいにして、じゃあどうするか?と前向きに考える
- 過去の事実自体は変えられないので、解釈を変えて昇華する
【どんな人が定型発達か?】というテーマでは「定型さんは、その集団の中で適応出来る人」が定型発達だろうな、という事が、その場の人が納得した結論でした。
発達の人は「綺麗な水の中でしか生きれない魚」で、定型の人は「泥水でも生きれる魚」という例えをしてくれた方が居て、上手な比喩表現だな、と思いました。
支援者さんとの打ち合わせでは、具体的に支援者さんは当事者に何を聞きたいのかを教えて頂きました。
【いつ、どうやって気付いたのか】が一番知りたい(はず)と言われたので、自分の体験談をメインに話をしよう、と喋る内容の方向性を決めました。
下旬はABD読書会に参加しました。「発達障害は栄養で良くなる」という本で対話をしました。栄養療法には興味が以前からあったので参加しました。
海外の翻訳本で、著者は当事者の親御さんでした。母親の「自分のサポートで子供の困り事が改善された」という想いが文章からも感じられました。栄養療法は個人差もあり、絶対この方法が良い、という確立された方法が無いのですが、主張の激しい本でした。
栄養療法に関する知識が得られ、子供を想う親の情念の強さがわかった本でした。
前半の振り返りを終えて~取っ掛かりが無いと思い出せませんね~
「スケジュール帳のイベント名だけでは内容が思い出せない」という事が、書いていて良くわかりました。こんなに色々チョロチョロしていたのですね。
こんなに動いて仕事に支障は無いのか、と思われるのですが、毎日7時間は睡眠時間を取っています。
土日のどちらか出掛ける時は、片方の日は休む事にしています。両日予定を入れる事があっても、活動時間を抑えるようにして早めに寝ます。
ほぼ毎日、自律神経を整えるハーブティーを飲んでいます。
身体が資本です。…何をやっても体調崩す時は崩すんですけどね。やらないより絶対良いと信じて睡眠時間は死守してます。
ではまた。
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