助かりやすくなる為に~特性・困り事をハッキリさせよう~

こんにちは。ゆらりです。今回の記事は支援者の方向けのオンラインセミナーの参加レポートです。

なぜ支援者さん向けのセミナーに当事者が参加したんだ?という理由なのですが、2つあります。

1つは、講師の方が池上由美子さんという、当事者かつ支援者の方だったので、支援者の方にどんなお話をしているのか、という興味があった事

もう1つは「受援力」を上げるヒントを得られるかも、と思ったからです。

※「受援力」とは「上手に支援を受ける力」の事です

誰かに「助けて!」と叫ばれても、具体的な「相手の困り事」がわからなかったら助け方がわかりませんよね…

「支援する側は当事者の何を知りたいのか」をセミナーを通して少しでも理解が進んだら「自分の助かりやすさ」が上がりそう、という気持ちがあって参加しました。

この記事を読む方々の「助かりやすさ」のヒントになりますように。

【本人が自己分析を出来ているか知りたい?】

セミナーは参加した方の事前の質問「当事者と支援者の相互の視点をもつ講師に聞いてみたいこと」「自分がいま抱えている課題、解決したいこと」に講師の方が答える形で進行

何個か「得意な事は何か」「困る事は何か」という「あなたの凸凹は?」の質問があったようで、答えてくださいました。

具体的な自分の経験を基に答えていて、とても分かりやすかったです。

得意な事は「整理整頓」で「仕事での在庫管理の時に役に立っていたと思う、これは感覚的なモノでやっていた」

生活において困る事は「金銭にあまり頓着しない事」で「通帳を滅多に開かない」

発達障害の症状(特徴)は様々で、一概に言えない為に「ケアレスミスが多い」「遅刻をよくする」「こだわりが強い」「コミュニケーション能力が低い」というように、発達障害を紹介する本でも抽象的に書かれています

発達障害を紹介する本であまりに具体的な例を書くと「それが症状の全て」という思う方が出てくるので、書けないのは仕方ありません

ですが、症状(特徴)は人それぞれなので、誰かに困り事を伝える時、面接をする時、支援機関に相談する時などの「自分の事を誰かに伝える時」

そんな時は、講師の方がおっしゃっていたように「具体的に伝えて相手にわかりやすくする事」が必要と感じました。

※困り事を伝えられた相手も「じゃあ、どうして欲しいの?」となるので、特に職場や面接時などでは一緒に「その困り事の為にしている対策」「お願いしたい事」も一緒に伝えると良いと思います。

【自己分析のやり方がわからない人へ】

支援者の方の質問で「支援したいが、相手の困っている事がわからない」というような質問がありました。

支援者の方が聞いても当事者が答えられない場合「困り事が積み重なり過ぎて、自分で何がなんだか、どうしようも無いパニック状態」に陥っている事が考えられます

この状態の方は当事者会(名称は様々ですが、当事者が集まっている会ぐらいに捉えてください)に赴いて、自己分析をして貰いましょう。時々上手な方がいらっしゃいます

コロナ禍の影響で、オンライン当事者会を開催している方もいます

TwitterなどのSNSでお知らせしている印象が多いです(これは個人的肌感覚)

また、イベント告知・集客サイトで自己分析セミナーを開催している個人や団体がありますし、当事者会の告知や集客をしている事もあります。ぜひ検索してみてください。

支援者の方は、抱え込まずに当事者会に参加を促しても良いんではないか、と思いました。当事者でも自己分析は苦労する(でも大事)ので・・・

【感想:理解につとめてくださってる】

「いくら話し合いをしようとしても、御本人が応じず疲弊してきた。どう対応したら良いか」という、当事者には耳が痛い、けれど自分の父親も「自覚の無い当事者」だから気持ちがわかる質問がありました。

それが脳の特性だからか(父親は7~12歳程度の社会脳領域の未発達で対話能力の欠如が見られるので、私は諦観の気持ちですが)本人が自覚無く、対策が立てきれていないからなのか、原因はわかりません

けれど、苦心しながら歩み寄ってくれる方々が居る事は嬉しい限りでした。同時に、歩み寄ってくれる人がいるのに、その当事者の方は勿体無いなあ、と感じます

当事者の全部を抱えて、支援者の方も潰れないで欲しいなあ、と思いました。

では、また。

【主に職業の相談なら】

参加させて頂いたセミナーの主催団体さんは、主に職業に関する相談を受け付けています。 お悩みがあるようでしたら、御相談されても良いかも知れません。

キャリアコンサルタントネットワーク京都

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